平成25年 11月18日 

11月18日(月)観音様 縁日  副住職法話

皆様こんにちは。随分と寒くなり、この時季、紅葉も見ごろになりました。
日本は四季がありますので、美しい紅葉に出会う秋を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。季節の移ろいからも判るように、世の中は常に廻(めぐ)っています。何一つ留まる事はありません。私たちの体も然り、常に血液は循環し、よって私たちは生きているのです。経済も私たちが消費する事によりお金が循環し、世の中は潤っていきます。
 仏教の言葉に「諸行無常」という言葉があります。この世にあるすべての物事ははかないという意味です。ただ、滅びていく事ばかりが諸行無常ではなく、物事の一つ一つにはそれに伴う心の動きの喜怒哀楽があり、そこに生きている実感のようなものを感じる事ができるのです。世の中の全ての森羅万象は無常ではかないものだからその場に固定することなく常に動き、時と共に必ず変化していく。いつまでも若くありたいと願っても叶うことなく人は時間の流れと共に老いて、亡くなっていくのです。この時間的変化があるからこそ、今生きている時を大事に、限りある命を大事にしなければならないのです。
12月の初めの紅葉が一番きれいですね。自然の美しさをかみしめて味わうならば、当たり前と思わず、しみじみと感じ入り心に自然の有り難さを焼きつけたいものです。
早いもので、今年も1か月程で新しい年を迎えます。今年の冬は寒いと言われております。皆さまインフルエンザの注射も早めに打って風を引かないように大事になさって下さい。
来月12月は納観音です。今年最後になりますので是非お参り下さい。

平成25年12月18日(水) 11時 大護摩祈祷修業