H25 12月納観音 法話

 皆様こんにちは。早いもので今日が今年最後の十一面観音さまのご縁日となりました。
 今年の後半は、7年後のオリンピックが東京で開催決定となりその話題でもちきりとなりました。私たちの中では、お互いが手と手を繋ぎ人と人との絆を大切にする事は、人生誰であっても一人では生きていけないからです。人との和、手に手をとる輪を大切に、我々にとっても人生最後のオリンピックになるでしょう。生きていく楽しみの一つになるのかもしれませんね。
 今年一年、皆さまにとってどうでしたでしょうか。振り返って、反省ばかりではありませんが、新年を迎える心の準備として静かに自省する事も大切なのでは、と思います。
 ただただ長生きをして年を重ねるように見えても、1日1日を大切にすることでこの1年を無事に過ごす事が出来たのではないでしょうか。
 もう12月も終わりに近づき新しい年を迎えます。皆さんもそうだと思いますが、1年過ぎるのが早いですね。でも、子どもたちは違うようです。何故なのでしょうか。それは、20歳頃までは、社会性・勉強など新しい経験を毎年毎年積み重ねているからだと思うのです。30歳も過ぎれば、結婚をし子どもができ毎日・毎日が同じように過ぎていくと、変化のない毎日のように感じます。今までの経験を生かす事は出来ますが、さほど変わらない生き方をしています。また年と共に体の動きも鈍くなってきます。私たちの生きている風景も自分の周りで起きる事もがそれ程変わるわけでもなく、全く同じ時間でも経験の豊富さと不足で、1年の感じ方は違ってくるのかもしれません。
 しかし、私達にもそれぞれ頂いた命が平等にあります。これは自分なりに自分の事だけ考えて生きている人はいないわけですから、やはり来年はこういう生き方ができればいいとか、また、新たな自分の目標を持ち、自分の事だけでなく人の為に出来る事を行うことが大事なのではないかと思います。
また、生かされた経験というのを是非、子どもや孫に伝えてあげて頂きたいと思うのです。皆さまは、今まで生きて来られた学びの1つ1つを子や孫に伝える役割と責務を担っています。そのことも忘れずにいて頂きたいと強く感じます。
 この1年、皆様には献身にお参り頂いて1年を無事に過ごされ、12月の納観音にお参り頂いたことに感謝の気持ちで一杯です。病気をする事もありますがそれに対しても向かって頂き仲良くつきあっていく、というのも皆さま方の年齢にならないとできない技かもしれませんね。皆さま、1年間ご苦労さまでした。どうぞ、よいお年をお迎え下さい。

平成26年1月18日 初観音 11時大護摩祈祷修業 ぜんざいのご接待も致します。どうぞ、お参り下さい。