福石山清岩寺に安置されている不動明王です。
不動明王 (ふどうみょうおう)、梵名アチャラ・ナータ (अचलनाथ [acala naatha])は、仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊。また、五大明王の中心となる明王でもあります。
空海(弘法大師)が唐より密教を伝えた際に日本に不動明王の図像が持ち込まれたと言われています。「不動」の尊名は、8世紀前半、菩提流志(ぼだいるし)が漢訳した「不空羂索神変真言経」に「不動使者」として現れるのが最初です。「使者」とは、大日如来の使者という意味です。
密教の根本尊である大日如来の化身、あるいはその内証(内心の決意)を表現したものであると見なされています。「お不動さん」の名で親しまれ、大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれます。アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ており、造像例も多いです。