新年ご祈祷
福石観音では、毎年、除夜の鐘の後、1時より「元朝大護摩祈祷」を厳修いたしております。一年の計は元旦にありと言います。お正月は誰もが新たな気持ちで再スタートできます。願いをかなえてあげようとする仏の力と、それを願う人の心とが融合してご利益をいただけます。我欲に満ちた勝手なお願いだけでなく、自分自身の努力と、他者に対する慈しみの心を持ち、新年のお参りをなさって下さい。
新年より、諸祈祷は随時受け付けております。詳細は、31-8372までお尋ね下さい。
護摩祈祷
真言宗寺院では、祈願や祭礼の際に僧侶が燃えさかる火の中に護摩木を入れ、真言をとなえ、数珠を手に祈る姿が見られる。護摩は、梵語の「焚く」という意味の「ホーマ」からきたものだが、古代インドで行われていた儀式が密教の中に取り込まれたものともいわれている。火は地上のすべてのもの、汚れたものまでを燃やしてしまうことから、人間の煩悩も燃やしつくしてしまうと考えられ、神聖なものと考えられたのである。
火は智恵の光であり、炎は悪や病魔・厄災を焼く効力があるとされている。護摩は大衆の福徳を願って行われるだけでなく、加持祈祷・国家の安寧を願う。
「国家を護持し、五穀が成就するように、修法すべし」との勅命を受けて弘法大師が八三四年(承和元)年正月に宮中真言院で行って以来、何度かの中断はあったが、今も東寺(京都)にて行われている真言宗最大の法会。天皇陛下の御衣加持を中心に、玉体安穏、天下泰平、天地長久、五穀豊穣を祈る。