秘佛の御本尊「十一面観世音菩薩」

福石観音のご本尊様です。名僧 行基(ぎょうき)が彫った九州七観音のひとつ。
木像七尺二寸の立像は、行基岩(ぎょうきいわ)と呼ばれる福石観音本堂内岩窟に安置されています。
春彼岸、秋彼岸、四万六千日祭(8月8日〜10日)の日以外は、一般公開いたしておりません。
昨日、3日の大祭が無事終了し十一面観音さまもご閉帳いたしました。

九州西国霊場の中、有明を中心に、第14番雲厳寺・第22番観世音寺・第23番和銅寺・第24番観音寺・第26番観音寺・第27番清岩寺の六つの霊場の本尊が行基作と伝えられています。長崎県南高来郡有家町堂崎に在って、島原の兵火で焼失した「堂崎観音」を合わせて、行基による同木同作の「七観音」と呼ばれています。

「現在の熊本市郊外の宇土川にかけられていた丸木橋が、夜中に不思議な光を放ち、この橋を渡ろうとして足をかけるとしびれるという不思議なことがあり、地元民は誰ひとり渡る者もなく「殺生橋」と呼ばれていました。これを聞いた行基菩薩が、この橋木を貰いうけ、七つに切って川に流し、その漂着地で観音像を刻んで安置し、悪縁を善縁に転じられた」と言われています。

これが、霊場のご本尊で、七観音のいわれです。

参考文献 九州西国霊場の秘宝 昭和57年発行 発行所:株式会社新人物往来社