平成25年8月18日 法話

8月18日 法話(抜粋)

今年も終戦の日・お盆を終え、新たに命のつながりについて考えずにはいられません。
戦争という1つの権力によって、作り上げられる思想によって忠義を誓い亡くなっていった方々、事故・病気など亡くなる理由は様々ですが、今、先祖の方々が私たちに何を望まれているのか。
我々が死んでいく時、何を残せるのかと考えます。自分を支えて下さる周りの方に手を差し伸べ、心を寄せていく、自分以外の人々に思いを寄せられるような心豊かな子どもたちを残していきたい。そう、思うのです。
 国内だけでなく外国にも目を向け、日本人も共に頑張り、命の交わりを深めていく。世界平和を思うと、先人達が、私たちに託されていることの1つになるのではないでしょうか。
 1年を考えると早いですが、1日1日の命は長く感じます。眠ったまま死んでいければ一番いいと思いますが、そうはいかないものです。生きている限りは、命というものは何だろうと考え続けるでしょう。人は死ぬまで一生懸命生きていけばいいのです。自分が生きる為だけの命ではなく、周りの人々にも目を向け愛情を注ぎ、慮る(おもんばか)事ができる、これがお観音様の教えであります。私たちがお参りしている姿を観て、「おまえにもこういう働きが出来る。」とおっしゃっているように感じます。私は本当にできているのか。と、思うこともありますが、常に謙虚に・感謝を忘れず生きていかなければと思っています。
 もうすぐお彼岸です。今年は暑い夏でしたのでだんだんと涼しくなればと思います。皆さまお大事にお過ごし下さい。

次回9月18日(水)11大護摩祈祷修業致します。